「いつまでも君が隣にいてくれたら 今日も明日もずっと幸せ」
そこに続くのは、「それだけでいい」ではなく、「それだけでいいのに」。
ひとことで説明するとすれば、彼女はそういうシンガー・ソングライターだ。
この6曲に描かれるのは、求めようとする気持ちと離れようとする気持ち。愛情と苦悩。希望と不安。
あるいは、後悔と決意。疑念と信頼。未熟と感謝。
それは、幸せが不幸せに、不幸せが幸せに似ていることを思い起こさせる。
「光と影は違うようで同じ答えを持つの」。
彼女はきっとこれからも、そういう日々の明暗とそのグラデーションを歌い紡いでいくだろう。
そして、まだ聴いたことがないというあなた。
彼女の音楽に触れるのに、“遅すぎる”なんてことはないですよ。